開成トップ283人!首都圏の中高一貫校が圧倒【早大合格ランキング】

 

プレジデント 2/10(金)    

開成トップ283人!首都圏の中高一貫校が圧倒【早大合格ランキング】

 

志願者数は30年連続10万人を超えた

年、早稲田大の志願者数は安定して10万人を超えている。志願者数ランキングでは、近畿大、明治大に次いで、ここ3年は3位だ。ただ、この30年ずっと志願者が10万人を超えているのは早稲田大だけだ。
 
 
人気が続く早稲田大の2016年の合格者高校別人数を見てみよう。トップは開成の283人。開成は他に東京大、慶應義塾大でもトップで、首都圏人気3大学のトップとなった。2位は渋谷教育学園幕張の214人、3位は湘南の198人、4位は女子学院の197人、5位は日比谷と麻布の194人だ。以下、11位から順位を上げた開智、本郷、合格者数が今年もっとも増えた栄東、豊島岡女子学園と続いた。

栄東は東大合格者数も倍増して、初めて埼玉トップに立つ快挙も達成している。昨年はトップ10には1校も入っていなかった埼玉勢が2校も食い込んだ。地元の高校の進路指導教諭は「早慶と言いますが、慶應の1、2年次は神奈川県の日吉キャンパスの学部が多く、埼玉からは通いきれないとの考えが多く、埼玉にキャンパスもあり、都心のキャンパスも通いやすい早稲田が人気です」という。

また、東大合格者が多い学校が上位に並んでいるのも特徴だ。東大合格者トップ10に入った男子校では、現役合格率(現役合格者数÷総合格者数×100)が5割を切っている学校が目立つ。開成48.4%、麻布42.3%、18位の駒場東邦44.6%、39位の栄光学園30.5%など。5割を超えたのは20位の聖光学院の67.9%のみ。学校間格差が大きくなっている。現役ではあまり早稲田大を受験しないという学校もあると見られる。こういった東大ランキング上位校に限らず、男子校では現役合格率が低めになっている学校が少なくない。14位の浦和(県立)は公立でも珍しく男子校だが、24.3%にとどまっている。もちろん、現役志向の強い女子のいる共学校や女子校では、現役合格率は5割を超えている。

学部別ランキングでは、開成が政治経済、法、国際教養、基幹理工、先進理工の5学部でトップだ。文化構想は開智、商は麻布、教育が山手学院、商が城北、創造理工が聖光学院、社会科が湘南と山手学院、人間科が栄東、スポーツ科が大宮開成、栄東、桐蔭学園の3校がトップだった。中高一貫校が強い。

 

 

首都圏の人気大学の入試が厳しくなる

さらにランキングを見ると、首都圏の学校が強いことが分かる。早稲田大の一般入試合格者では、2016年は1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)からの合格者は73.9%を占めたが、2006年には62.7%で、この10年で10ポイントも上がっている。1都3県外からとなると、53位の愛知の旭丘になる。経済的な問題もあるが、地方の受験生が減っている。首都圏の人気大学である東大や慶應義塾大でも同じ傾向で、1都3県からの合格者数がやはり10ポイント以上アップしている。少子化は今後、ますます進んでいく。同じ地域からの入学者ばかりになると、レベルダウンすることは目に見えている。これは首都圏の人気大学の共通の悩みといっていい。

予備校の入試担当者は「受験生の地元大学進学志向は変わらず、経済的な問題もあって東京の大学に下宿させてまで通わせる地方の保護者は多くありません。子どもを手元に置いておきたいと考える保護者も多く、地元大学への進学を希望していると考えられます」という。

そういう状況から、早稲田大は2018年から、「新思考入試(北九州地域連携型推薦入試)」(仮称)を実施する。募集人員は最大10名で、3年間は西早稲田キャンパスの基幹理工学部で学び、4年からは北九州キャンパスで学び、大学院は同じキャンパスにある情報生産システム研究科に進学することになる。入学者は北九州地区を中心とした学校からの指定校推薦になるという。東京で学んで地元に帰って、さらに学ぶという教育連携プログラムだ。地方受験生に獲得に向けた新入試だ。

地方受験生が減っている一方で、増えているのが女子学生だ。バンカラのイメージが強かった早稲田大だが、今は女子学生が増えている。合格者ランキングを見ても、4位の女子学院、10位の豊島岡女子学園、26位の桜蔭、36位の吉祥女子など、女子校からの合格者も多い。昨年の合格者の32.7%が女子だった。およそ3人に1人の割合だ。

また、大都市圏の大手私立大は地方創生の一環として、入学者の定員に対する厳格化が進められている。従来は定員の1.2倍までの入学を認めていたが、これを2018年には段階的に1.1倍までにし、2019年には1.0倍にする。これは大都市圏の大学がたくさん学生を入学させることを抑制することで、地方の大学に受験生が進学するとの考えに基づいて実施される。

入学者を減らすことは、一般入試において発表する合格者が減ることを意味する。昨年の入試でも早稲田大は305人合格者を減らした。今年はさらに減らすと見られ、少子化にもかかわらず入試は厳しくなっている。首都圏の高校のある進路指導教諭は「今までなら合格していた生徒が不合格になった」と話すなど、影響が出ている。定員の厳格化で地方の大学への進学者が増えるとは思えないが、早稲田大をはじめとする首都圏の人気大学の入試が厳しくなることは間違いないようだ。

 

大学通信 安田賢治=文 宇佐見利明=撮影

 

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