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中学受験情報
音楽学校「上野学園大」を運営する学校法人「上野学園」（東京都台東区、石橋香苗理事長）の役員報酬などをめぐり経営陣と教職員側が対立している問題で、同学園は１７日、石橋慶晴前理事長（４９）＝昨年６月退任＝の報酬などについて「不適切」とする第三者委員会の報告書の概要をホームページ（ＨＰ）で公表した。
概要によると、第三者委は石橋前理事長への役員報酬について、平成１９～２８年分を調査した。決定手続きを「適切とは言い難い」などと指摘。支出超過が続いている学園の財務状況や教職員の給与水準などを踏まえ、「高額であり、適切性を欠く水準」「（国の）補助金が減額される一因となった」と明記した。
２２年４月以降、病気のため学園に出勤していない石橋裕学園長（８７）への報酬についても、「内規を順守しないもの」とし、職務を行うに足りる執務をしていたかどうかについて疑問視した。
また、石橋前理事長が代表を務める関連会社に対し、清掃や食堂の運営などの業務を委託していたことについても、業務委託料に関する書面がないことなどから、契約内容に不透明な部分があったと指摘。金額についても、同業他社との比較などから判断すると、「不相当」とした。
同学園はＨＰで「深甚なる反省の意」を表し、石橋前理事長が理事・評議員、短大学長を辞任することを明らかにした。学園の損失を検証し、返還請求などを理事会で検討するとしている。ただ、問題となっている報酬額や業務委託料は明らかにしておらず、産経新聞の取材に「業務委託料に関する評価については納得のいかない部分がある」などと話している。
同学園の運営をめぐっては、経営陣と教職員の一部が対立し、文部科学省が昨年８月、第三者委による調査・検証と対応策を報告するよう要請していた。学園関係者によると、前理事長への年間報酬は約２千万円という。
産経新聞から転載
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