Inc. : 「頭の良い人との会話はどんな感じでしょうか?」これは、ユニークな洞察力を持つ人物が質問に回答する情報共有ネットワーク『Quora』に掲載された質問です。
ハーバードビジネススクール技術運用・管理部門のShane Greenstein教授が『Quora』でこの質問に以下のように回答しています。
私は、長年にわたり頭の良い人をたくさん見てきた結果、脳内の神経細胞間の活動が普通の人より活発な人を頭の良い人と定義します。
頭の良い人は明確に自分の考えを人に伝えることができます。しかもそれを自然と簡単にやってのけます。
頭の良い人の思考は膨大な範囲を駆け巡っても、最初に考えていた思考に戻ることができます。例えば1つのカテゴリーに集中して考えた後、次に広いカテゴリーに適切に分類します。それから再び細部に戻ったり、さらに大きなアイデアに移行したり、会話に応じてどこにでもアイディアの焦点を合わせられます。
頭の良い人は文法的に正しい話し方をします。話すときは、「えーと(you know)」、「~みたいな(like)」、「私の言いたいことわかります?(know what I mean?)」といった無意味な挿入句も「etc.」や「等々」のような省略表現も使いません。
新しい状況に直面すると、手つかずになっている問題の核心を効果的に突く質問をします。
頭の良い人が問題に深く踏み込んで認識し、それが明確にわかるような発言をすることは珍しいことではありません。そのとき周囲の理解を得られなくても、ずっと後になってその洞察力が明らかになります。
頭の良い人は、自身のアイデア、小さな言葉のやり取り、質問の仕方などで常に人に驚きを与えます。その知性の原動力が何であれ、枠に捕らわれることがない発言が多いので普通の人にとっては予測不能な瞬間にいたることもあります。
知的な人には普通の人から見てつかみどころのない点が必ずあります。そのせいで何を考えているか良くわからない印象を与えます。
最後に、頭が良いということと性格はほぼ無関係です。頭が良い人の中には、謙虚で礼儀正しく人の気持ちがわかる人もいれば、傲慢で支配的な人もいます。自分をひけらかす必要性を感じない人もいれば、その場にいる人全員に自分の頭の良さを顕示しようとする人もいます。
頭が良いということは単に脳の回転が速いということです。必ずしも、その脳の思考力を駆使して賢明な判断を行う高い見識を備えているというわけではありません。
The Brightest People Do 9 Things That Really Stand Out, Says a Harvard Prof | Inc.
Quora(訳:春野ユリ)
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