カリスマ講師が教える 中学受験に勝つスケジュール術

 

 

もうすぐ夏本番。子どもたちの夏休みも間近。とはいえ、中学受験を控えている子にとってはこの夏休みは受験生活の大きな山場となる。親にとっても、はじめての受験であればなおさら、「この夏休みに成果を上げさせなくては」と気合いが入るのではないだろうか。『AERA with Kids 夏号』(朝日新聞出版)では、そんな受験生のスケジュール管理のコツを紹介している。

*  *  *
 アドバイスするのは、中学受験専門の個別指導教室「SS-1」で代表を務める小川大介さん。今までに数多くの受験生を難関中学に送り込み、母親たちの受験相談にも乗る今人気のカリスマ講師だ。

 受験生の夏休みは、まずは塾の夏期講習に参加し、多くの課題をこなすことがメインになるが、小川先生はここに警鐘を鳴らす。

「塾の夏期講習は、個々の子どもの能力を考えているわけではなく、たくさん勉強をやらせるようにカリキュラムが組まれています。トップ層は構いませんが、既習部分に不安がある子は注意が必要です」
 
 親としては、塾のカリキュラムをこなすことが最低条件だと思いがちだが、実際には消化不良を起こしている子どもが多いのが現実だという。それは、子どもの頑張りが足りないわけではなく、塾が与えるカリキュラムの量に、現在の子どものレベルが合っていないからだという。それを調整するのは、やはり近くにいる母親しかいない。

「既習部分に不安があるなら、あまり欲張らないことがコツです。何でもかんでも全部やろうとするとうまくいかない場合もあります。算数なら基本だけ、『速さ』だけなど、対策したいことを選んで学習計画を立てましょう。もし苦手分野がわからなければ、塾の先生に『最優先の3つはどれですか?』と尋ねて絞ります」(小川先生)

 塾の先生にそんなことを聞いていいの? と思うかもしれないが、あくまで主役は自分の子ども。塾の言いなりになるのではなく、子どもが夏に学力を伸ばすためには、どのペースですすめればいいかを考えて、と小川さん。

 

塾から大量の宿題が出る場合も、現状では子どもが消化不良で終わってしまうのでは? という心配があるならば、塾に「弱点補強に時間を使いたいので、宿題を全部できないことがある」と伝え、事前に承認してもらうといいという。

 これらは夏休み直前ではなく、早めに子どもとも話しあい、塾への相談や説明も先生が忙しくなる前の、7月上旬には済ませておこう。また子どもも、夏休みだからといっていきなり学習時間を増やすのは難しいため、できれば今から少しずつでも準備を進めた方がいいと、小川さんはアドバイスする。

 本誌では、具体的なスケジュールの立て方も、実例を挙げて紹介している。 中でも受験生に参考になるのは、長男が武蔵中学に通い、次男が現在小6のAさんのスケジュール表だ。

 Aさんは、次の3枚のスケジュールで、子どもの宿題を管理したという。1枚目はお父さん、お母さんが夏休み全体のスケジュールを見渡すための「(1)夏休み全体スケジュール」、2枚目は学校の宿題と塾の課題を一覧にした「(2)夏休みやることリスト」、3枚目はやることリストを実際に週単位で落とし込んだ「(3)1週間単位のスケジュール」だ。

「1週間単位のスケジュール」は子どもに書かせることで、自分が立てた計画だという意識をもたせることが大事だという。さらに、「やることリスト」と「1週間のスケジュール」の2枚は常に机にはっておき、終わったものをチェックすることで、何がまだ残っているのか一目瞭然になるという。

 小川さんも、学習計画はなるべく細分化して、やるべきことを具体的にしてから計画に組み込んでいくことをすすめている。そして、1週間や10日のスパンで振り返り、途中で遅れが出ていたり、そもそも計画が無理だと感じたりしたら、子ども任せにせず、一緒に修正していくことが大事だという。

 中学受験は、やはり親のスケジュール管理は必須。夏休みの間、子どもにハッパをかけて課題をやらせていくことも大事ではあるが、息抜きを作ってあげるなど、スケジュールを子どもの現状に合わせて修正していくことも母親の大事な役割のようだ。

 

 

dot. 転載  2016.6.24

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