どんなに頑張っても、学校の先生に好かれないと成績が上がらないのでしょうか?
先生の目に映る“よくできる子”とはどんな子でしょうか?
先生たちが子どもたちを見る視点は“学力”(試験の結果)だけではありません。
教えた知識・技能に対する“興味・関心”や“自身を成長させる意欲・行動”も重要な要素です。“どんな風に学んでいるか”が見られているのです。
今日は現役塾講師の筆者が、“先生に好かれやすい子の親の特徴”についてお伝えします。今から小学校に向けて準備をしてみてください。
■現役塾講師が教える!「先生はこんな子ども」を高く評価する
塾で子どもたちを教えていると保護者の方々から「テストの得点はそこまで悪くないのに、通知表の成績がひどい」という悩みが多く寄せられます。
そんな子の多くは、学校や塾での取り組みに対して「親に言われたから」「やらないとうるさいから」といった“やらされ感”で取り組んでいることが多いもの。
学校でも同じように、主体的が欠けていたり、自身を成長させるための行動をとっていなかったりすることが多いです。
学校の先生は、子どもたちの“学びに対する姿勢”を見て、評価しています。
筆記試験だけでなく総合的な成績を高めるには、向上心をもって積極的に学びとろうとする姿勢が重要です。
■先生に「好かれやすい子」の親の特徴3つ
先生からの評価が高いお子さんをもつ保護者の方々には、次のような特徴があります。
(1)子どもの「主体性」を認める
子どもが考えたことに対して「正しい」「間違っている」とジャッジするのではなく「ここまで自分の力で考えたんだね!」と認める文化のある家庭の子どもは、学校でも自分の意見を自信をもって発表します。
様々なことを積極的に考え、表現するため、主体性を評価されやすくなります。
(2)「どうしたらできるか」を一緒に考えさせる
たとえば子どもが宿題をなかなかやらない場合、どのように対応しますか?
とにかく「やりなさい!」と葉っぱをかけるだけでは、やらされ感でとりあえず済ませるだけ。
そうではなく、「どの時間だったら、できそうかな?」「宿題をしっかりするためにはどうしたらいいと思う?」と自分で自分を変えていく方法をママと一緒に考えられる家庭の子は、学校でも同じように「今、どんなふうに行動したらよいか」を考えることができます。
(3)「最後は自分で」決めさせる
習い事をするかどうか、また、やめるかどうか、宿題をいつやるか……。
どんな些細なことでも、行動に対して“自分で責任を持てるような教育がされている”家庭の子どもは、学校でもスムーズに意思決定を行います。
「必要だから、やりなさい」ではなく、「やりたいのなら、やらせてあげる」というスタンスが重要です。
■学校や先生の「悪口」を言っていませんか?
「学校の勉強なんて、必要ないわよ」「あの先生、ダメね」などと学校や先生の悪口を言っていませんか?
子どもが学校での学びを否定的に捉えてしまうと、授業に身が入らなくなるのはもちろん、学習面でも大きく伸び悩んでしまいます。
子どもが積極的に学ぶためには、「学校は楽しい」「学ぶって、楽しい!」と思える素直な心が大切。
家庭では学校の悪口を言わず、楽しかったことをたくさん聞いてあげましょう。
いかがでしたか。
毎日の生活の中で自分の力でできることが、学校で発揮できる実力です。
学びに対して前向きに、積極的に取り組むことができる環境づくりを心がけましょう。
イトママ から転載