子どもによって異なる“学習動機”6パターン

 

 

2015年 7月 6日  パピマミから引用


【ママからのご相談】
小学生の娘がいるのですが、最近よく、「どうして勉強って必要なの?」と聞いてくるようになりました。私自身、勉強するのは当たり前だったので、考えたことがありません。 皆さんはどう答えているのでしょうか? また、いい答え方はあるのでしょうか。

●A. 「なぜ勉強するのか」の答えは人それぞれでいいのです。

はじめまして。学習コンサルタントの佐々木です。

「なぜ勉強するのか」、これは壮大なテーマですよね。誰しも一度は考えることなのではないでしょうか。

市川伸一氏の学習動機の二要因モデルによると、なぜそれをするのかに対する答えは大きく6通りあるとのことです。




人が勉強する動機6パターン



●(1)充実思考

それ自体が楽しいから。新しいことを知りたいから。



●(2)訓練思考

勉強することが頭の訓練になるから。ものごとを考えられるようになるため。



●(3)実用思考

将来の仕事に活かしたいから。知識は、いずれ仕事や生活の役に立つから。



●(4)関係思考

みんなやるから当たり前だと思って。親や先生に認められたいから。



●(5)自尊思考

成績がいいとみんなから尊敬されるから。ライバルに負けたくないから。



●(6)報酬思考

成績が良ければお小遣いがもらえるから。学歴があればいい仕事につけるから。

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(1)(2)(3)の3つを“内容関与的動機(学習内容に大きく関わるもの)”、(4)(5)(6)の3つを“内容分離的動機(学習内容と直接関係がないもの)”と位置づけています。

●「将来のため」ばかりでは危険かも?

多くの親御さんは、自身の経験も交えて、「勉強しておけば将来良い職業につける」と話してしまいがちですが、これは報酬思考であり内容分離的であるため、そればかりを強調してしまうと勉強そのものを嫌いになってしまう可能性もあります。

勉強を楽しくすすめていくためには、「充実思考」「訓練思考」「実用思考」があることが好ましいとされています。特に充実思考については、それそのものに対して好奇心があり、学ぶのが楽しい状態。この思考を持つことができれば、勉強が好きな子どもになり、勉強で苦労することはないはずです。



●人によって差があるのは自然なこと

しかし、人間には個性があるため、どこに価値を置くのか、どれが強いのか、どこに目を向ければやる気が出るのかは、その人の性格や置かれている状況によって異なるものです。楽しさよりも、すぐに使える実用的なノウハウに魅力を感じて学ぶ人もいますし、もし、今お金がなく苦しい思いをしているのなら、楽しいよりも報酬のほうが大事だと考える人を責めることはできません。

「なぜ勉強するのか」に対しては、明確な答えはありません。その答えは、その人によって違っていいのです。だからこそ、お子さんとよく話をしてみてください。「楽しいから勉強する人もいるし、将来立派になるために勉強する人もいる」と、多様な考えがあることを示し、その子が考えられるようにするのです。

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お子さんからのこの質問に対して、「そんなこと言ってないで勉強しなさい」とないがしろにせず、お子さんの意見も聞きながら一緒に考えてみてはいかがでしょうか。




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